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娘が年長の時に描いてくれた私(本物より美人、ありがと☆)コーチ&子育て主婦の小さな思い。コメント・トラックバックは承認制です。リンクはご自由に。【コメント欄には"http"を記入できません】


by Caroline-h
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私のおばあちゃん

私のおばあちゃん_b0009665_18492476.jpg今朝、私の実家から、電話がありました。
おばあちゃんと話したら、
「最近ヒロコちゃんから電話がないし、写真もないから、今どんな風だか分からないけど、元気にしてるか」って聞かれたって。

…早速、おばあちゃんに電話しました。




電話口に出たおばあちゃんは、意外に元気な声でした。
…母に言わせると、私と話をすると思うと、元気が出るんだと言うのですが。

たしか、私が、彼女にとっての始めての女の孫でした。
そして、昔からなぜか、彼女の娘とより、そして私の母とより、お互い気が合うのでした。

何年か前に帰省した時、まだ小さい下の息子を家において、母の運転する車に、おばあちゃんと私と娘とが乗って、おばあちゃんの老人ホームへ送っていったことがありました。
ふと気づくと、それは女4代が1台の車に乗っていたのです。
つまり、娘を除いてみんなのお腹に、それぞれの子供が住んでた(笑)時期があるわけで。それを口にすると、皆驚いて、笑いました。
「この子がおばあちゃんの歳に追いつくには、あと88年たたないとね」と言ったら、
またおばあちゃんは笑いました。

おばあちゃんは、今年96歳です。
90歳過ぎて、虫歯が初めて1本見つかったけど、あとはいたって健康でした。
数年前、開けっ放しの廊下の窓から降り込んだ雨水で滑って転び、腰を打ってからは、
だいぶ行動範囲が狭くなりました。
それより少し前、ちょうど娘が生まれる直前に、叔父が急死したこともあって、
心なしか、以前ほどには元気もなくなってきました。

それまでは、毎年何回かずつ、旅行に行っていました。
決して贅沢な旅行ではないけれど、気心の知れた添乗員さんと、近くに住む一人身の叔母とがしっかり彼女をエスコートしていました。
定年まで小学校の先生をしていたから、十分、軍資金もあったんでしょう。

ハワイは6回、ヨーロッパ1周は2回、エジプトも2回、ソ連も中国もイランも行って、
死海では、水着を着て浮かんだところの写真を見せてくれました。
多分、今ではそんなに気軽に旅行できないだろう、よい時代に行けた、と何度も言い、
そして、思い残すことはない、もう生きてるだけで、足手まといだから、と言います。

でも、いなくなったら、私は困るんだなぁ。
昔、高校受験の面接で、「一番尊敬する人は」と訊かれて、「私の母方の祖母です」と
胸を張って答えました。
偉人というわけではないけれど、いつも機嫌よく、好奇心旺盛で、かわいくて、思いやりがあって、多分いろんな苦労をしただろうに…私が大人になってから、初めてそういう話を少し聞かされたけど、たとえそういう話をしても、決してお涙ちょうだいにならない。
そして、若い人より頭が柔軟で、私の言うことは何でも、よく聞いてくれました。
…初めての女の孫、ということはあったかも知れませんけど。
しかし、小学校の先生時代にも、面倒見が良くて、子供たちに大変な人気があったと
聞きました。

野茂が大リーグに行った時、ほぼ同時に結婚することが報道されて、
…おばあちゃんの機嫌が悪いこと悪いこと。
母と叔母は、「いったい、どういうつもりなの?!…自分が何歳だと思ってるの、この人は」
とあきれて笑っていました。
でも私は、そんなおばあちゃんが、やっぱり大好きでした。

…旅行の話だって、まだ半分も聞いてない。

写真、探して送らなくっちゃ。
私たちのこと、忘れられないように。
by Caroline-h | 2004-11-20 19:16 | つれづれ・ハプニング