娘が年長の時に描いてくれた私(本物より美人、ありがと☆)コーチ&子育て主婦の小さな思い。コメント・トラックバックは承認制です。リンクはご自由に。【コメント欄には"http"を記入できません】


by Caroline-h
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練習しかない。誰かのために。(詳細追記・編集しました!)

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オリンピック・パラリンピック選手のトークショーに、行って来ました。
豪華ゲストは、柔道の古賀稔彦、ソフトボールの上野由岐子、宇津木妙子、パラリンピック・車椅子バスケットボールの京谷和幸、パラリンピック・シッティングバレーの長田まみ子の皆さん。
(パラリンピックの競技説明はこちら

いや~一流の人は違いますね。気持ちがいいです。



どれだけ好きか。どれだけの思いか。
どれだけ真剣に、一生懸命やれるか。
それしかないと思うんです。

…という言葉が、上野選手や柔道の古賀さん(現在は指導者)の口から、何度も発せられました。
苦しみぬいた人ならでは、の言葉だと思います。


指導者は、選手よりもっと勉強して、負けられないと思わせられるように。
信頼される心の関係が作れるように。

これは、…驚きその1.
「よし、よしよぉ~し!」(すいませんここだけ大きくて)ですっかりおなじみの宇津木さんのことを、「厳しかったですか?」と上野選手が聞かれた時のこと。
「ご自分に大変厳しい方で、他人にも同じことを要求する」ということをおっしゃって、その例としてあげられた話です。

宇津木さんは監督時代、練習の時には毎回、集合時刻前にひとりで練習場に行き、選手並みのウォーミングアップとランニングを済ませて、集合してくる選手を待っていたそう。

…って、選手じゃないのに、すごすぎる!!!
だってそうでしょう?
仮に、全国の監督さんが全員、練習の集合時刻前に、ウォーミングアップとランニングを選手並みに済ませて待つようになったら?
…なんか大袈裟だけど、日本という国が変わっちゃう気がしません?

これではとても、選手は怠ける気にはなれないでしょう。
会場もどよめいていましたね~。

ちなみに今でも毎日、願掛けのように、若い者には負けられない!とランニングを続けていらしゃるそうです。
「いい歳して、ってあきれてるでしょ?」と宇津木さん。
「まあ、そうですね」と上野さん(笑)
続けて、「でもやっぱりすごいですよ。負けたくないと思います」

司会の方が、「会場内にも、スポーツの監督の方、いらっしゃいますか?」とたずねたところ、ぱらぱらと手が挙がりました。
みなさんいろいろな条件の中で、私も含めて、考えるところ大、であったでしょう。
勝つ(できるようになる)ためには、もっともっとできることがある。…と思えました。

技術的には、練習しかない。

…これは、「どうしたら全日本の選手になれますか?」「うまくなれますか?」という問いへの、皆さんの一貫した答え。

そりゃそうだ。

「正しい練習」を「たくさん」すること。
なにしろ相手は世界、いや「自分」だ、とおっしゃってましたっけ。

「好き」なんだもん。
「これで十分」なんてことは、ないんですよね。
「好きな人」に対して、「これだけ好きになったから、もう十分」って思えたら、
…それは「あきらめた」ってこと、かも。ね?

さて、次。

きつい場面を乗り越えられるのは、頭とハート。
…これは、私なりの要約です。

「頭」のほうは、
できない、ではなく、どうしたらできるか。
…今できることをやってみて、だめだったら「もうだめだ」じゃなくて、「何をどうすればいいか、一生懸命考える」こと。

女子ソフトが、シドニー~アテネ~北京と進化していく過程で、海外とくにアメリカと対戦して「こりゃだめだ!」と思ったのを第1期とすると、他の国にもたくさん遠征して経験と知識を増やし、「やればできるかも」に変わったのが第2期。
具体的に攻略法を考えて実行したのが第3期…と私には思えました。

「外に出ること」の重要性は、シッティングバレーの長田選手も、車椅子バスケットの京谷選手もおっしゃってましたね。
パラリンピアンには、オリンピックのような、強化のためのお金が出ない(!)ので、遠征費を作るのがとっても大変なんだそうです。

「ハート」のほうは、
自分1人でやってるんじゃない、自分を支えてくれる人たちのために頑張ろう、と思ってからは、変わった。
…これは、上野選手の言葉。

オリンピックでは、2日連続413球を投げ抜き、会場でも宇津木さんにも「人間業じゃない(笑)」と言われていました。

高校時代に、大けがをした。
それまで「自分一人が実力を出せば、チームは勝てる」と思っていた。
しかし、けがをして使えない自分を、チームメイトが心配してくれた。
「この人たちのために、私はできるだけのことをしよう」と初めて思えた、とのこと。

…先日のNHKの特別番組でも、このあたりのインタビューが放送されていましたね。
(ひそかに、チェック済み!)

昔のコーチ大会で、駅伝の監督さんがおっしゃった
「強いチームを作るには、『こんなに練習したのに試合に出られない補欠のやつらのためにも、絶対俺たちはがんばる!』と、レギュラーメンバーが思えることが必要」
という言葉を、思い出しました。

また古賀さんも、「オリンピックでは、お世話になったたくさんの方のことを考えると、怪我で足がどうなっても構わない!と思えた。今同じことはできません!(笑)」とおっしゃていました。
これは、上野選手の413球も同様だそうです。

「ハート」で言うと、もうひとつ。
オリンピックがあったから、4年間がんばれた。
あのきつい日々を今すぐもう一度、と言われても、今はちょっと‥という気持ち。
…「好き」を実現するには練習しかない、それをとことんまで苦しみ抜いて積み重ねてきた方だからこその言葉だ、と思いました。

また、「やりたい」ではなく、「やる」と言うこと。
そうすれば、実現できる。

…という言葉、古賀さんだったと思いますが、これ、コーチングでもよく言われますよね。
アスリートの頂点を作り、心の支えになった言葉は、もちろんコーチングそのまま、ですね。

少し控え目な長田さんは、他の方々と少し違う印象を受けました。
お子さん2人の面倒を見ながら、練習場に連れて行ってボールと遊ばせたりしながら、15年間(?)の練習を続けてきたとのこと。
ステージ上でも、はにかんだような笑顔を絶やさず、あまり激しく断定的な言葉を使われませんでした。
しかし、プレーンで争うことのない、静かな「好き」という思いで練習を積み重ねてきたブレのなさは、少しの受け答えからも、うかがい知ることができたように思います。

こちらの記事(房日新聞)では、「座ったままの素早い動きに驚きの声が漏れるほど」だった、とありました。

みなさんの実技を、パソコン映写でもして見せていただけたら、老若男女、さらに説得力が増したでしょうね。

‥まっすぐで、余計なものがありませんでした。
さわやかで、感動的なトークショーでした。
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by Caroline-h | 2008-11-16 22:33 | イベント