娘が年長の時に描いてくれた私(本物より美人、ありがと☆)コーチ&子育て主婦の小さな思い。コメント・トラックバックは承認制です。リンクはご自由に。【コメント欄には"http"を記入できません】


by Caroline-h
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イギリス民謡組曲を聴いて、個性について考えた

先日録画した、 N響 ほっとコンサート2008 を、少しだけ見ました。
…ええ、「イギリス民謡組曲」の部分だけ。<ナントカのひとつ覚えですね。

演奏前に、「吹奏楽の中でも名曲とされています」というような紹介があり、そういう予備知識のない人には、この曲がどういう風に聴こえるのだろう?と思いつつ…聴きました。

そりゃぁ、昔演奏したから懐かしいし、それぞれの奏者によって美しく演奏されたメロディがしみるし、ハーモニーが心をゆさぶるし…



…とここまで考えて、気づいたこと。

子供の頃、ピアノを弾いていました。
同い年の友達が、2人、いました。

それが、弾ける弾けないというレベルではなく、個性が全然違う。

ひとりめは、高音がクリスタルのシャンデリアのように、澄んでキラキラと輝く。
同じピアノ弾いているのに、出てくる音が、全然違う。
練習熱心で、練習しすぎて腱鞘炎になった、ときいたこともあった。
私が連弾の本番の時に病気にかかってしまい、急遽、ピンチヒッターで、私の分をちゃんと弾いてもらったこともあった。
しかも、それまで練習したことのないはずの、他人(私)の作った曲を、いきなりもう1人と合わせて弾く、という…
私はもちろん聴いてないけれど、ちゃんと弾けるだけの力はあった、というよりむしろ、私よりずっと上手に弾いただろう。(聴いてみたかったな)
ありがとう。すごいよ。

もうひとりは、派手ではないけれど、技術的にも申し分なく弾きこなす。
小5にして、某有名作曲家に「この子はすでに、大人の世界を持っている」と言わしめた、理知的な世界。
連弾の私の曲では、和音の多い、力の必要な下のパートを、さりげなく弾いてくれた。
そういや、「左手の方が動いて困っちゃう」とも言っていたっけ。
いいなぁ。今思い出しても、すごいよ。

で、私はというと。
自分では、自分の思うとおりにしか、技術的にも弾けるようにしか、弾けない。
それがどういう特徴なのかは、自分ではさっぱり、わからない。
当然のことながら。

ただ、キラキラと輝かしい音を出せるような右手は、持っていなかった。
練習は1時間以上したことがないから、ピアノが原因で手を傷めたこともなかった。
左手の方が(当然)動かないし、私の腕ではどうしても、がっしりしたビルのような重厚な和音を弾くことは、できなかった。

キラキラした音が、がっしりした音が、そしてビルのようにがっちりと構成された世界を、自分の手で弾けるとは、到底思えなかった。
そのような音が、世界が、好きだったけれど、それは別の世界の宝物だった。

結局、私が人からよく言われた言葉で、記憶にあるのは、
「音がきれい」
「歌うのが上手」
「緩徐楽章は、練習しなくていいからね」
の3つ。

最後のひとつは、「ゆっくりの楽章よりも、テンポの速い楽章の仕上がりが悪いから、練習してね」という意味なのだけれど。

でもこれ、小学校3~4年あたりの話。
5年生になったらもう、それぞれの道を進もうね、という気分になっていたから。

今思うと、空恐ろしい気もする。
それぐらいの歳で、これだけのことを感じて、考えていたのだ。

すると今の私は、我が子のことを全然わかっていない、引き出していない、んだろうな。
あの頃の自分は、人前にさらされる機会が多かった、というのはあるかもしれませんが…
今の我が子たちも、発表会はしょっちゅうやってるか…(ぽりぽり)

ついでに思い出したけど、私の作曲したものはいつも「シンプル」で、「音符が少なかった」。
そりゃ、弾けないものは、書けないだろう。
というか、当時関わっていたところでは、自作自演が決まりだったから。

でも。
N響の「イギリス民謡組曲」を聴いて、「実は私は、そういうものが好きなのかもしれない」と思ったのだった。
今頃?と笑われそうですが…

単純素朴なメロディ、フレーズの、執念深い(?)繰り返し。
自然な流れで豊かなハーモニーと、小さなメロディがそこここに交錯する世界。

間違っても「高度に完成された、複雑な構成を持つ、重厚長大な曲」…なんてものは、引っくり返っても書けそうにない。

そう、案外、私の精神世界に近いのかもしれないな…

これって、恐ろしいことなのかしら。
自分では、よくわからないです…


最後に、子供の頃の友達の、その後。

ひとりめの友達は、音楽の道に進みました。

ふたりめは、海外演奏旅行を何度かこなしたのち、理系の道に進みました。

そして、私は…こりゃあ、何の道だ?!(笑)

3人で未だに仲良く、年賀状を交わしています。
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by caroline-h | 2008-09-25 01:21 | つれづれ・ハプニング