鼓動
2007年 09月 13日
今夜も彼は、私の首に手を回すようにして、甘えてきた。
小さな彼の胸が、私の左腕の上にのってきた。
…そのまま、彼は寝入ってしまった。
小さな彼の心臓。
その鼓動が、体全体を震わせている。
そして、彼の胸の下にしかれた私の腕に、リズミカルに伝わっている。
思いがけないほどの、力強さ。
どっくん、どっくん…と、ゆさぶられる。
彼はもう、私の横で、寝息をたてているのに。
その心臓は、鼓動をやめない。
彼はもう、この世界には、いない。眠ってしまったから。
だのに、その安らかな呼吸は、決して止まることがない。
その鼓動も、呼吸も、なんと力強く、なんとはかないことか。
そうして人は何千年も、何万年も、生きてきたのだ。
いつから人になったかも分からないほど、昔から…
反対側では、娘が静かに寝息を立てていた。
子どもたちは二人とも、安らかに寝ている。
与えられた命を、その長さを、思った。
子どもたちは二人とも、安らかに眠っている。
小さな彼の胸が、私の左腕の上にのってきた。
…そのまま、彼は寝入ってしまった。
小さな彼の心臓。
その鼓動が、体全体を震わせている。
そして、彼の胸の下にしかれた私の腕に、リズミカルに伝わっている。
思いがけないほどの、力強さ。
どっくん、どっくん…と、ゆさぶられる。
彼はもう、私の横で、寝息をたてているのに。
その心臓は、鼓動をやめない。
彼はもう、この世界には、いない。眠ってしまったから。
だのに、その安らかな呼吸は、決して止まることがない。
その鼓動も、呼吸も、なんと力強く、なんとはかないことか。
そうして人は何千年も、何万年も、生きてきたのだ。
いつから人になったかも分からないほど、昔から…
反対側では、娘が静かに寝息を立てていた。
子どもたちは二人とも、安らかに寝ている。
与えられた命を、その長さを、思った。
子どもたちは二人とも、安らかに眠っている。
by Caroline-h
| 2007-09-13 23:49
| 生きもの