11/14 石坂団十郎リサイタル@東京オペラシティ
2006年 11月 16日
「生」で前から3列目、息遣いの聞こえる距離でしたわん♪<ワンコになるなぁ~っ。
写真は終演後、ロビーに張り出されたアンコール曲目。
…音楽事務所でバイトしてた頃、「2部が始まったら張っといて」って、よく頼まれたっけ。
アンコール1曲目。得意中の得意曲、という風に聞こえました。
2曲目は、ピアノのホセ・ガジャードさんが、嬉しそうに弾いていらっしゃいました。この方ブレノスアイレス生まれだったのね。
【当日のプログラム】
ベートーヴェン : モーツァルトの《魔笛》から「恋人か女房か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66
武満徹 : オリオン
J.S.バッハ : 無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
… 休 憩 …
ペンデレツキ : 無伴奏チェロのためのディベルティメント(1993~2004)
ショパン : チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
感想。
…若い!素直!柔らかい!甘い!かわいい!(笑)…でも骨太。<重要。大好きなジャクリーヌ・デュ・プレも、骨太・無骨なところが好き。
聞いていて熱気を感じたのは、ペンデレツキ。
自由に楽しそうに歌ってたように聞こえたのは、ショパン。
バッハは、私にとっては少し、柔らかすぎたかな。
武満は、次はもっと、硬い音で聞いてみたい。
ベートーヴェンは…覚えてない(笑)
アンコール1曲目は、さっきも書いたけど、とにかく完璧。テクニックを見せて、「おお~っ!」と拍手をもらうための曲でした。
2曲目は、もっと硬い音が好きですが、なにせファンなので、この際、なんでもいいです。<この日の演奏すべてがそう(笑)
普段はお仕事忙しくて10時前には帰宅できないけど、なぜか演奏会には来られる(笑)パパは、「あの曲、もっといい演奏知ってるからなぁ…」
ええ、私も彼の演奏が世界一だとか、どれも完璧だとかは思っておりません。
そんなことは、重要ではないんです。ファンなんだから!(笑)
それはさておき、10年後20年後の団十郎クンは、さぞかし熟成した「いいおっさん」になっていることでしょう。
今からその時が楽しみです。…長生きせねば(笑)
…当然、子連れで行きました。
平日夜のコンサートに行こうと思ったら、うちには子守がいないし、今更預けるところもなし。
会場をざっと見回したところ、うちの子たちがダントツで、最年少でした。
予想外に観客の年齢層が高かったのが、印象的。
協賛がニッセイだったことと、関係あるんでしょうか。
あともう1人、小学校高学年か中学生と思しき、利口そうな男の子をお見かけしました。
君、どう考えても、チェロ弾いてますね?(笑)
ひるがえって我が家の子供たち。
最初こそ、よそ行き風の服を着て、おとなしく席に着いていましたが…
背筋を伸ばして、興味深く覗き込んで聞いていたのは、最初の数分。
あとはもう、「まだぁ~?」「あと何分?」「あとどのぐらいで終わる?」の嵐でした(笑)
さすがに演奏中は声をたてませんでしたが、いやはや。
前から3列目という、あまりにも演奏者に近い席だったので、子供たちもぐずるのは自制したようです。えっへへ。
休憩時間。優雅に読書にいそしむ娘。
あまりの苦行を見かねて、「後半は、ロビーで待っててもいいよ」とは言ったのですが、「ママとパパは中で聞いてるから、ロビーでは子供たちだけだよ」と追い討ちをかけられてびびったのか、後半も客席におとなしくスタンバイ。
「今やってる『金婚式』とか『ウェブスターのスケルツォ』とか弾いてくれたら、よかったのにねぇ」と声をかけると、それを聞いていた息子の隣のお兄さま。
息子がチェロ弾きと察して、退屈しきった彼に話しかけてくださいました。
「あのね、あの人が弾いてるチェロはね、5億円なんだよ」
息子「ええっ!」
…どうもすみません、ありがとうございました(笑)
帰り道。10時20分過ぎのガラガラの京王線車内にて、お仕事中の息子。
…いつも通り、突き当りの車両最後部から、車掌さん・運転席・線路などを見張っています。
by caroline-h
| 2006-11-16 23:55
| 音楽