いいお産の日 in 青山 は 「心地いい」!
2006年 11月 03日
調子よく写真を撮ってから良く見たら、この場所は車道、ロータリーでした…。
ここの歩道と車道は同じタイル?なので、よく分からなくなっちゃう。
歩きやすいけど、実は危なくてバリアフリーじゃないから、違う色のタイルにすればいいんじゃないかなぁ。
休日恒例、パパの具合がいまひとつなので少々気がもめたのですが、なんとかいけそうな祝日の朝。
お寝坊さんの子供たちを置いて、バタバタと家を出ました。
会場に着くと、皆さん八面六臂(パソコンじゃないと書けない漢字)の大活躍。
モーハウスのママスタッフが中心になって、裏方基礎固めをして、当日はボランティアの助産師さんが大量発生。
しかも直前に参加決定した助産師さんたちが、なぜか指人形でパネルシアターの猛練習をなさったとか(笑)
もちろん、本業関係でも母乳相談あり、癒しのハンドマッサージあり。
そのほか、骨盤ケアやベビーマッサージ、情報コーナーなど、盛りだくさん!
…なんて贅沢なんでしょう~。
受付が済むともらえるエコバッグには、いろんなパンフが山盛り入っているだけでなく、「トツキトオカ」という、今話題の幻冬舎から出ている小冊子が、定価1000円以上するのに、ポーンと入っている。…サービス満点!
あれで前売り500円、当日700円ポッキリは、安すぎ!
たとえマッサージ関係が別料金だとしても…。
…まあ、当日スタッフ・ボランティアさんは、全員無給ですからね。
それであそこまでやっちゃうんだから、すごいです。
このかわいいお魚模様のスリングは、手作り?!…じゃなくて、既製品だそう。
このスリングのおかげで月刊「クーヨン」にもスナップが出たという、情報コーナー担当スタッフのHさん。
お疲れ様でした!
さて肝心のトークライブ・ワークショップのハシゴ計画。
トークライブでは、そうそうたるお産関係の方々がちゃぶ台で和やかに談笑していたところに、いきなり、
「青山通りが渋滞で、出産間近な妊婦さんがこの会場に担ぎ込まれた!どなたか助産師さんはいませんか?!」という鋭い叫び。
「痛い、痛い」とうめきながらの妊婦さん、登場!
…という筋立て。
びっくりしますよねぇ。
会場にいらした本物の助産師さん数人が、思わず手を上げて前に出てきたというリアルさ。
ごめんなさい。
あれは、演出だったんです。
その後、迫真の出産ショーで、大いに盛り上がったようです。
ちなみに妊婦役のSさん。
昨年採用のモーハウス初の新卒正社員で、まだまだ花の独身。
もちろん、妊娠出産経験まるでなし!
でも、たくさんの妊婦さんやワーキングマザーたちに囲まれて仕事する環境で育ち、いまや「お産も育児も仕事も、なんとかやっていける自信あり!」と言い切れるほどになったそうです。
…あっぱれ!ぱちぱちぱちぱち。
そのあと、授乳ショーがあり。
…この言葉、インパクトありますよねぇ。
実際目にすると、なんてことない、普通に赤ちゃん抱っこしてるようにしか見えないけれど、実は授乳しています、ってそれだけのショーなんですが。
未経験の方々は、おっぱい上げながらお仕事したり、お話したり、くつろいだりのママの姿に、びっくり仰天するみたいですね。
授乳ってもしかして、半分病気みたいなとらわれかたしてるのかな。
でも授乳って、普通に抱っこしてあげてれば、意外といろんなことができる。
赤ちゃんをないがしろにするわけじゃないけど、赤ちゃんだって、そんなにものすごい集中力で、ずーっとママの顔をにらんでるわけじゃないしね。
実際今日のスタッフのお1人も、トークライブが佳境に入ったところで保育室の赤ちゃんがぐずりだし、抱っこして授乳しながら、「あと5分」とかいうカンニングペーパー出しながら、走ってたそうですよ。
やればいろんなことができるものですね。
ライブそのものは私は受付しててほとんど見られなかったのですが、かなり盛況だったようで、よかったよかった。
次は「お産を語ろう!」ワークショップ。
自分のお産経験を振り返り、これからお産を控えた人がいろんな不安を打ち明ける。
さらに「復職コーチ」ワークショップでは、ママスタッフでコーチのKさんがリードして、仕事再開に際しての不安を皆で話し、どうしたらよいかのアドバイス。
それらを受けて、私が担当「いいお産の日宣言!」ワークショップが開始。
開始時間が20分ほど押して、予想通り、自己紹介では皆さんのお産経験が熱く語られました。
いい経験ばかりではない、トラウマになっている人は、今でも涙があふれることがあり…。
でも結局、大事なのは「人とのつながり」「コミュニケーション」「意地を張らない」「使えるものはなんでも使う」「正しい情報を広く集める」「自分の快適基準で取捨選択する」「計画通りにいかないのが普通。いざとなったらなんでもあり」…といったこと。
「自然なお産」にとらわれて、「私は自然なお産ができなかったから、ダメなんだ」などと思い込むのは、ナンセンス。
自分の好き嫌いで選ぶのは良いけれど、…限られた情報を世間と思い込み、その世間の限られた基準で自分を縛ることはないんだよ。
お産はゴールじゃない。
その後のほうが、ずーっと長い!
だからお産も育児も、あとでいくらでもやり直せる。
あのときダメだったから、もうだめなんだ…なんて思わないで。
お産なんて、ながーい人生で見たら、ほんの一瞬。
その時は「いやなお産」だったとしても、それがあとで「いいお産」に変わることすらあるんだよ。
…そんなメッセージがたくさん、集まりました。
聞いてて思ったけど、これって「お産」に限った話じゃない。
人生で大なり小なり、消化しきれない傷を、誰でも持ってる。
「お産」だけを特別扱いする理由なんて、ない。
「お産」だって、普通の出来事のひとつに過ぎない。
人によってはそうじゃないかもしれないけど…それこそ、お産に限らないお話なんですよね。
何がその人にとって大きなインパクトを持つか、という。
人生って、誰一人全く同じ人はいないけど、…でもみんな、同じこと。
ということで、実は私、「いいお産の日」という名前が、胡散臭いな~(失礼)とすら思って敬遠していたのです。
…だって「いい」っていう言葉が、なんか「正しい」「あるべき」という意味に取れるじゃないですか。
私自身のお産は、総合病院での標準的な出産で、かなり安産で。
でも主治医の先生とは結婚前からなぜか仲良しで、だから全然大きな不満もなく、
「だから、なあに?」というレベルでした。
今回参加してみて、このイベントが
「自分なりの心地よさをさがそう!楽しもう!」
という目的なんだな、と「私なりに」理解しました。
次回から、たくさんの人に自信を持っておススメしたいと思います。
…あれ?これって、普段コーチングでやってることと同じ、かも。
by caroline-h
| 2006-11-03 20:47
| イベント