娘が年長の時に描いてくれた私(本物より美人、ありがと☆)コーチ&子育て主婦の小さな思い。コメント・トラックバックは承認制です。リンクはご自由に。【コメント欄には"http"を記入できません】


by Caroline-h
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キリ丸の命日

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今朝、息子が作ったピザトースト。
ピーマンと細切りベーコンで「キリ丸!!」
そしてチーズで、大好きなキリ丸の姿を形作りました。

…大好きなキリ丸が昨日、動かなくなったからです。



夕べ、息子は泣いて泣いて、なかなか寝ようとしませんでした。

「僕の背中に飛び乗ったぐらい、元気だったのに…」

娘「自分でとったの?」
息子「ううん、付き添いのお母さんが捕ってくれた」
…そしてまた思い出したのか、涙・涙…。


先週のことです。
息子は校外学習で、近くの東京農工大に行き、牛や馬、ヤギを見たり、原っぱで虫取りを
してきました。

去年の秋、上の娘もやはり同じところに行き、アゲハの幼虫3匹と、てんとう虫、それに
オンブバッタ一組を持ち帰ってきました。
みなそれぞれもう死んでしまって、ベランダの植木鉢の中に埋められていますが、彼らの世話を通して、子供たちは命というものを実感してきました。

そして、今年。
息子は大いに張り切って、今では空っぽになっていたプラスチックケースの虫かごを、2つとも持っていくんだ!と言って、私をあわてさせました。
…いったい何匹、持ち帰るつもり?!
戦々恐々として待っていた私の前に、彼が差し出したものは、…プラスチックケース1つ。

あれ?もうひとつは?
「…1つ貸してって言われたから…ぼくのバッタ、血を吐いてた…今頃死んでるかもしれない…(しくしく泣き出す)」
えっ、何?どうしたの?
「出発前に、とれたら1つ分けてって言われたけど、あとになって気が変わったから、いやだって言ったんだ。でも、約束を破るのは悪いことだって言われて、オンブバッタのメスを1匹、持っていかれちゃったんだ…。僕のバッタ…捕まえたときに、口から血みたいのを吐いてたんだ…大丈夫かなぁ…(ますます泣く)」
ぼくのバッタって…それじゃ、そのメスは、あげたくなかったけど、持って行かれちゃったのね?
でもうちにはこうして、ほかの虫がいるし、最初はあげるって言っちゃったんでしょ。
○ちゃんだって、何も持って帰れないんじゃ、かわいそうだよ。
虫かごはそのうち返してもらうことにして、そのメスは、もう○ちゃんにお世話してもらいなさい。そんなにほしかったんだから、今頃ちゃんとお世話してると思うよ。ね?

…で、彼が持ち帰った虫かごの中には。
オンブバッタのオスと、それより一回り大きい、キリギリス?の仲間と思われる緑の虫と、
アゲハの幼虫が、それぞれ1匹ずつ、入っていました。

アゲハの幼虫は早速、ベランダのゆずの葉っぱの上に移しました。
うーんいい具合。
おととい脱皮して、今は緑色の終令幼虫になっています。

そして虫かごに残ったのが、オンブバッタのオスと、キリギリスの仲間と思われる虫。
子供たちは彼らに「バッ太」と「キリ丸」という名前をつけました。
…またそのまんま(笑)

そしてまたまた、面倒を見るのは、この私(笑)
また草を捜し歩く日々が始まるのかぁ~…と苦笑しつつ、これでウォーキング再開の口実ができた!なんて思ったりして。

草の入れ替えや、フンの始末をするたびに、元気なキリ丸は虫かごを飛び出して、
ぴょんぴょん跳ねていってしまいます。
こちらも慣れたもので(笑)、捕虫網ですぐ捕まえて、戻す。
そういう日々が始まったところでした。

ところが昨日。
日向ぼっこをさせようと窓際においてあった虫かごを、閉めてあったカーテンを開けたときに、私が忘れて、蹴っ飛ばして(!)しまいました。
ぽーん!!!…あ。大丈夫?

…大丈夫じゃなかった。
キリ丸が下に落ちて、ぴくぴく痙攣していました。
そう、たぶん、全身打撲で…そのうち、動かなくなってしまいました…。

それを息子に伝えると、彼の目には、見る見るうちに涙が…。

いくら慰めようとしても、その私が殺したも同然なので、何の慰めにもなりません。
ごめんね…。

そこで、死んだ人はそれきりだけど、残された人が忘れないために、その人の思い出を大切にするために、命日というものがあり、供養というものをするのだ、という話をしました。
供養というのは何でもよくて、お祈りをしてもいいし、みんなで死んだ人のお話をしてもいいし、一緒にお食事をしてもいいし、楽器を弾いてもいい。
何かをしながら、その人のことを、大切に思い出すことなんだ、と。

すると…
「…じゃあ、あしたの朝ごはん、キリ丸のパンを作る」
つまり、キリ丸の供養をしたい、ということだったのです。

今朝、彼は一生懸命考えて、キリ丸パンを作りました。
焼きあがったパンを見て、とてもうれしそうでしたが…
食べる時には、とても満ち足りた、それでいてとても…悲しそうな顔に見えました。
一口ごとに心をこめて、ほんの少しの思い出をかみしめながら、彼はパンを
食べているように見えました。

ごめんね…。

パンを食べ終えると、ようやく彼はすっきりした顔で、いつものように遊び出しました。


…これで虫かごの中は、「バッ太」だけになりました。
またこれから当分、お世話の日々が続きます。
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by Caroline-h | 2005-10-01 22:01 | 子ども